言葉を紡ぐ大切さ

介護施設に関わるものとして、施設に入居されている方、そのご家族の方々と日々コミュニケーションをとり、その中で言葉を紡いでいく、繋いでいく大切さを日々学んでいます。
しかし、この言葉学びなのですが、それらを学ぶにはお手本が必要です。お手本を参考にして、それを真似して、いつしかしっくり来るものを自分のものにしていきます。
介護記録がタブレットになり、それまで手書きで一生懸命考え言葉を紡ぐため、時には苦しみながら考え捻り出し、ダメ出し貰いながら、また考え言葉を紡ぐ、、、こんなことを当たり前に毎日の仕事でしていました。これがタブレットになり項目をタップするだけになり、この作業がなくなりました。
その結果が「考えない人間」が大量に発生しています。これはきっと現場作業の、対人サービスであれば尚更その傾向が顕著になっていると思います。何でもかんでも「完璧マニュアル」を求める労働者だらけになります。私はその状況に四苦八苦しています。
紡がれた言葉を見ることで人は成長し、新たな言葉を紡ぎ出し、その結果、考える習慣が身につきます。対人サービスに一律の正解はなく、昨日の人には正解でも、今日の人には不正解という場面は日常茶飯事です。だからその都度「考え対応していく」能力を上げていくことが、結果的に『仕事のできる人』という評価になります。
音声入力は言葉を紡ぎそれを残す作業の最大の弱点であった「時間がかかる」ということを克服します。これまでの手書きやパソコン入力で作成できた数の倍以上の言葉を紡が残すことが出来ると思います。